Mr.スポックことレナード ニモイ氏が死去した。
冥福をお祈りせずにはいられない。
小学生の頃だったと思うが、父が「2001年宇宙の旅」の映画に連れて行ってくれた。
衝撃だった、人類の祖先の猿人が生肉を食っていた。
その祖先の一人が1片の骨を手に取った。
それで物を叩くと、素手以上に効果があることを発見し、仲間を殴打し殺戮する、それが道具の発見であり、人類がお互いを殺し合う始まりと感じた。
道具を使う事を覚えた人類が進歩を始め、2001年には人類が月面基地へ旅行ができる道具を作るまでに進化した。
月面へ向かうその宇宙船はまるで飛行機の様で、確か現実のアメリカの航空会社であった様に記憶している。
月へ向かうその宇宙船はガラガラで、無重力で宙に浮いている万年筆をスチュワーデスが眠っている乗客の胸のポケットにそっとなおし、回転するステップで体が横(垂直だったかな)になった状態でドアから去って行くシーンが印象に残っている、無重力とはこんな感じなのかと思った。
ドーナッツ方の居住空間を回転させることによって人工の重力を発生させ、そこをジョギングする船員。
ハルと呼ばれる人工知能が音声で会話する。
未来は、こんなすごいことになるのかと思った。
月面の採掘現場で人類は、長方形の石版を発見する。それに触れることで人類は次の段階に進化する。
人類の祖先が道具を使う次の段階に進化したのは長方形の石版に触れたからであった・・・・
それからSFのファンになった。
テレビで「宇宙大作戦」という番組を初めてみてからは、毎回欠かさず見ていた。(深夜放送だったと思う)
そこで登場するエンタープライズ号の搭乗員の「宇宙人」がスポックだった。
尖った耳、坊ちゃん刈り的な髪型、つり上がった眉毛、コンピュータの様な頭脳。
感情豊かな人間と感情のない論理的思考のバルカン星人との混血で、外観はバルカン星人でバルカン人に誇りを持っている。
でも、そこは混血。
感情という非論理的なものを否定しつつも感情というものを感じる自分を隠そうとする姿が人気の一端であったかもしれない。
それ以来、私の中では宇宙人といえばMr.スポックであった。
宇宙人は存在するのか? その答えは「Yes」である。
外部から見た地球人は、その生命体から見れば宇宙人である。
人類の繁栄は、宇宙創世の時間からすれば、ほんの一瞬の単なる出来事である。
宇宙という壮大な時間の流れの中で、ほんの一瞬人類より先に誕生した生命体が人類より優れた科学技術を持っていることを想像することは楽しい。
未来は、どんな世界なのか? この目で見てみたい。
小学生の頃、まだ先の未来の事と思っていた、移動通信技術、テレビ電話、電気自動車、リニア技術、クローン技術、電子計算機等が現実のものとしてある。
一旦進化を始めると、科学技術は加速度的に進化するのであろう、私が幼少のころ(50年くらい前)は電気機器といえば発電装置が組み込まれた電話機(グルグルとハンドルを回し、交換を呼び出すもので、数軒に1軒位しかなかったので、よく「オッサン、電話かかってるで」と呼びにいったものであった。ちょくちょくお駄賃をくれたので、いやではなかった。)あとは裸電球の照明と真空管のラジオくらいであった。
キッチンは土間で火力は薪、バスルームは五右衛門、水は井戸につるべ、排泄物は肥担ぎが回収に来ていた、たいして江戸時代と変わらない。
せめて、リニア新幹線に乗るまでは死なんぞ。(え~、嫁の嫌がる声が聞こえる。)
(エクセルアートの再開はまだです、一向に気がのらないので、このまま終了するかも)
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