先日、「団子っ鼻」の愛称で親しまれた新幹線が引退すると言うニュースを聞いた。
東北新幹線を走っていた200系と呼ばれる新幹線らしい。
電車は詳しくないので調べたところ、1964年に開業した東海道新幹線が、「団子っ鼻」と呼ばれていた0系という列車であったらしい。
当時、私は小学校にあがったばかりの歳であったが、そのカッコよさを覚えている、当時「めちゃカッコえー」と言っていたかどうかは定かではないが(今の感覚からすると、古臭くダサく感じてしまうが)、しかも東京~大阪間を3時間で運航するそのスピードに驚き、「夢の超特急」にのりたいと父にダダをこねていたのを覚えている。
その3年後、その願いがかなった、父に転勤の辞令がおりたのだ。
当時住んでいた埼玉から大阪への転勤、友人と分かれるのはつらかったが、こればかりはいたしかたない。
東京駅のホームで、新幹線を初めて見た、カッコよかった、これからこれに乗って時速200kmを経験するのかと思うとわくわくしたものである。
指定席の番号を父が捜し、「あったあった」、しかしそこには既に別の人が座っていた。
お互い指定席の切符を確かめると、なんと同じ指定になっていた。
車掌を捕まえ、父が文句を言う、他の指定は全て満席であった。
座る席がない、どうなるのかと思っていると、車掌が別の席に案内してくれた。
なんとグリーン車であった、後で父が説明してくれた「空いている席はこの席しかないので、特別にこの席にしてくれた、この席は特別席なので高いけど、今回は特別に普通席と同じ料金でOKだ。」「おーラッキー!」と言ったかどうかは定かではないが、これが初めて新幹線に乗った私の記憶。
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